LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
意を決してユリカちゃんに理由を尋ねようとした時、
ユリカちゃんがいきなりガバッと頭を下げた。
「ごめんなさい!誠ちゃんが怪我したのはアタシのせいなの!スピードを出したバイクがいきなり歩道に突っ込んで来て、誠ちゃんが咄嗟に私を庇ってくれて、それで…。」
頭を下げながら涙ぐんで自分のせいだと言うユリカちゃん。
ユリカちゃんのせいじゃないのに、悪いのはスピードを出し過ぎたバイクの方なのに…
きっとユリカちゃんは自分のせいで怪我を負わせてしまったと、罪悪感に苛まれて居るんだ。
ナツコはそう感じた。
「ユリカちゃん謝らないで、ユリカちゃんは悪くないわ。悪いのはバイクの方だもの。それに、誠二もユリカちゃんを守れる男気のあるヤツだと分かって良かったわ。」
ユリカちゃんを守れなかったら、きっと誠二が罪悪感を感じていた事だろう。
だからユリカちゃん謝らないで。
頭を上げたユリカちゃんの目には涙が光って居た。
「誠ちゃんがバイクとぶつかって、倒れて血が出ている所を見たら…このまま誠ちゃんが死んじゃったらどうしようってものすごく怖くなったの。もし…誠ちゃんが死んじゃったら、私は生きて行けない…。」
弱々しく呟くユリカちゃんは、きっと相当なショックを受けたのだろう。
私だって電話で事故の事を聞いた時はショックだった。
だから目の前で事故を見て受けた衝撃は相当なものだろう。