LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
「大丈夫よユリカちゃん。誠二はちゃんと生きてる。アイツはそのぐらいで死ぬようなヤツじゃないわ。」
ユリカちゃんを元気づけようとそう言ってみるけれど、
人は死ぬ時は死ぬ。
どんなに軽い事故だろうが、打ち所が悪ければ命を奪われる事だってある。
どんなに祈っても、願っても、人は死ぬ時は死ぬのだ。
それはもう父の時に思い知った。
だけど、その時に思い知ったのはそれだけじゃない。
"人生は長さじゃなく、どう生きるか"っていう事なんだ。
だから、誠二が死なずに済んで、ユリカちゃんがこうして泣いているという事が、アタシに生きているという事をより実感させてくれる。
「ユリカちゃん泣かないで、誠二もユリカちゃんも無事だったんだから。」
無傷とは行かなかったけれど、誠二の脚が1本折れただけで済んで良かった。
本当に…良かった。
まだ誠二には会ってないけれど、誠二に会ってもアタシは泣かずにいたい。