LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


それから、回診に来た看護婦さんに「あら素敵な靴履いてますね」って画力を褒められたアタシは、気分良く帰る事にした。



「ナツ…てめぇ何しに来たんだよ。」



『え?そりゃお見舞いでしょ。』



だからこうして見舞ってやってんだろうが!



「オレの目の前で見せ付けるようにクレープ食べてラクガキしたヤツが何を言う。」



だから見舞いでしょうが。



見てやってんでしょうが、舞ってはいないけれど、弱ってる誠二をガンガンに見てやってんでしょうが!



『ちゃんと誠二にもクレープ買って来てあげたじゃん。』



優しいナツコはちゃんと買って来てやりましたよ、弱ってる誠二クンの分も。



『オレが自力でクレープを取れないと分かっていて、何故ベッドから離れた冷蔵庫に入れる。』



それは…



日頃の仕返しだからさ!



「ユリカちゃんが来たら取って貰いなよ、そんで食べさせて貰いな。」



そう、誠二の入院中のお世話はあのままユリカちゃんに頼んだ。



ユリカちゃんはそりゃあもう献身的に優しく、アタシの100万倍ぐらいせっせと誠二に尽くしている。



誠二がユリカちゃんを選んだとしても仕方がないぐらいに…。






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