LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜

「誠二がユリカちゃんに世話焼いて貰いたいって言うんならアタシは文句は言わないわ。それにあそこは誠二の部屋なんだから、アタシが行く行かないはユリカちゃんが決める事じゃないわ。誠二が決める事よ。」



アタシは何か間違っているだろうか。



アタシがもしもまだ誠二の彼女なら、このぐらいの言い分は許されるハズだ。



屋上の強い風にワンピースを揺らすユリカちゃんは、アタシの言葉に少し泣きそうな顔をしていた。



「なによ…ナツコなんか誠ちゃんが居なくても生きて行けるくせにっ!私は誠ちゃんが居なくちゃ生きて行けない。もし誠ちゃんが死んだら、私も死ぬ!そのぐらい好きなの!!愛してるの!!」



ナツコの何倍も誠ちゃんが好きなの!って連呼されて、



正直アタシは…もう



キレそうだった。




アタシの気持ちを勝手に推し量られては敵わない。



愛する人が死んだら、自分も死ぬという価値観で、最大限の愛を示しているのだとしたら、



愛する人が死んだ後も必死に生きている人はどうなる。



アタシのお母さんはどうなる



きっと死ぬよりも生きる方が何倍も辛い



辛いけど、生きる事には意味がある



死ぬ事よりも意味がある



人はいつか死ぬのだから、そんな愛や恋や恋愛感情だけで死ぬ死ぬ言われたら




正直…



キレたくなる。





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