LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
ついつい誠二の態度にムカつき過ぎて周りを忘れてしまうのがアタシの悪い癖。
『っつーかオマエら勝手にオレを殺すんじゃねぇよ、そんな簡単に死ぬ程オレはヤワじゃねぇ。』
誠二、アンタは…
妄想の中でぐらい弱ってろや。
「誠ちゃんはそんな薄情なナツコが彼女で本当に良いの?……絶対私の方が誠ちゃんを愛してる!私の方が誠ちゃんを幸せにできる!」
早口でまくし立てるユリカちゃんに、
誠二を奪われたくないという必死な思いを見た気がした。
そんなユリカちゃんを真っすぐに見つめて、エロボス誠二が残酷な口を開く
『ユリカ、いい加減目を覚ませ。オマエのは恋じゃない、単なる刷り込みだ。オレを好きだと思い込んでるだけだ。』
アタシが春馬に「友愛」だと告げたみたいに、
愛には色んな種類がある。
だけど、「恋愛」というその1つを勝ち取る為に、こんなに必死になって愛を叫ぶユリカちゃんを、私は嫌いになれない。
私にはきっと出来ない事だから…。