LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
両手で顔を覆って泣くユリカちゃんのワンピースが揺れていた。
きっとユリカちゃんの恋は憧れだった。
自分を偽ってでも手に入れたい憧れの存在だった。
だけどそれじゃいつか苦しむ。
欲しいもののために、一生自分を偽って生きられる程人間は強くない。
だから、残酷なようだけれど、誠二が言った事はユリカちゃんのためで、ユリカちゃんを大切に思うが故で、ユリカちゃんが幸せになるための道標なんだと思う。
ユリカちゃんへの誠二の愛情がどうか歪まずに届きますように。
ユリカちゃんもいつか、偽らない自分をぶつけられる相手に出会えますように。
ユリカちゃんぐらい可愛いければ、きっと引く手数多だろう。
アタシと違って…
ぐすん…。