LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
そんな2人を遠巻きに見物するマキ、春馬、類、雅也の面々。
「ねぇ…これって何処かで見た光景よね?」
「あぁ、高校の時と同じだな。」
高校時代も同じような現場に立ち合っていたマキと雅也。
「アイツらも懲りないねぇ、まぁそれだけ息がピッタリって事だろうけどな。」
毎度毎度バトルを見守っている類。
「ユリカちゃんがもうちょい根性出してくれればなぁ~。結局元サヤかよ、つまんねぇ。」
2人のバトルを残念そうに見つめる春馬。
だけど、その春馬の眼差しは少しホッとしているようだった。
「あ~ぁ、あの2人またユリカちゃんの存在忘れてるわよ。」
ここはまたアタシの出番かね、という風に一人ポツンと茅の外のユリカちゃんにマキが近づく。
「ユリカちゃん、あの2人には誰も敵わないわ。最強カップルよ、それもバカップル。あ、本当にバカって意味でね?だけど、最高のカップルよ。」
マキが優しくユリカちゃんの肩を抱き、「ココは寒いから行きましょう。」と促す。
「悔しいけど…私もあんな風になりたい…。」
泣きながらボソッと呟いたユリカの独り言は、マキにだけ届いた。