LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


「ごめん…誠ちゃん。」



『分かれば良い、気をつけて食えよ。』



あぁ、きっとああいうのが可愛いいと言うのだと思う。


好きな人に怒られてシュンとするのが普通の乙女なのかもしれない。


アタシは、好きな男に怒られたら、噛み付いてしまう。


その倍ブーたれないと気が済まないだろう。


だけどそういう性格だから仕方がない。


今更変えられん。



さっきまでシュンとしていたユリカちゃんは、誠二に慰められてソッコーで復活していた。


今時な乙女はダメージからの回復も早いらしい。



「ユリカちゃんナツの手料理も美味いだろ?」



いらん横槍を入れる春馬。



「うん…悔しいけど、美味しい。」



だけど、俯いて美味しいと言ったユリカちゃんは、やっぱり可愛かった。


強気だけど真っすぐで、素直なユリカちゃんを、アタシはやっぱり嫌いになれない。


小姑っぷりはウザいけど、ユリカちゃんの心はとてもキレイで純粋だから。


誠二を慕って誠二の隣で微笑むユリカちゃんを見るのも悪くない。




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