LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


玄関先で2人を見送る時、ユリカちゃんが何かを決意したかのようにアタシに向かって言った。



「私…悔しいけど、ナツコなら誠ちゃんの彼女として認める。悔しいけど…誠ちゃんにはナツコじゃないとダメだと思う。…だけど、だけど…もしナツコが誠ちゃんを裏切るような事したら、今度こそ私が誠ちゃんを奪いに来るんだから!!!」



言い終えたユリカちゃんの唇は震えていた。



ユリカちゃん…


よっぽど悔しいのね。



だけど…


ありがとう。



誠二とアタシの関係は、誰かに許して貰うような関係じゃないけれど、



ユリカちゃんに認めて貰えたのは素直に嬉しいよ。



「ユリカちゃん、ありがとう。」



裏切るのはアタシじゃなくて誠二の方がかなりの確率で高いと思うんだけど。



ずっとナツコって呼び捨てされてるけど…それも許してやろう。



アタシって心が広め?


あえて心が広いって言わない所が謙虚さだ。



ユリカちゃんに嫉妬して、一瞬アタシは嫌なヤツになりそうになったけど、そうならずに済んだのは、素直なユリカちゃんのおかげだと思うから。



アタシも謙虚さを学ぼうと思います。



誠二のヤロウには特に学んで欲しい分野だ。




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