LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


動揺して逃げ遅れたアタシは…



既に誠二の腕の中。



厚い胸板を前にして、誠二の色香に酔いそうになる。



コイツ何だかいつも良い匂いさせてるし…



抱き締められるとクラクラする。



『なぁナツ、卒業したら指輪買いに行くか?』



アタシの小指を掴むと、誠二がくれた本当はピンキーじゃないけどピンキーになってしまっている指輪を撫でる。



嫌みか…。



何の指輪よ?



まさか、婚約指輪?



そんなのまだまだ早いわよ。



「アタシ達にはまだ早いわ。」



ナツコはお給料三ヶ月分貯めてくれなきゃ嫌です。



『早くねぇよ、遅いぐらいだろうが。オレは今すぐ入籍しても構わねぇぞ。』



バカじゃん…



アタシが構うわ!!!



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