LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜


ドアスコープを覗いたまま固まったアタシは、


なかなか開かないドアに焦れたように、頭をかきながら、苦笑して帰って行く春馬の姿をただただ見つめて居た…。




「春馬…帰っちゃったよ?」




ビビりながら伝えると




『いいんだよ。そんな事より、お前今日気合い入ってんのな?オレの前で髪なんか巻いた事ねぇだろ?』




なんつって、ドアについていた左手でアタシの髪をクルクルと弄び出した。




ちょっと…



なんじゃいな…この雰囲気は…





いつもと違う甘い雰囲気に、ますます固まるナツコ…


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