RED×HEAVEN
俺はゆっくりと立ち上がり、ベッドの上に仰向けになっているルナの身体に跨がった。



俺の身体の重みを受けて、ベッドは深く沈み込んだ。


いつの間にかルナは叫ぶのをやめ、俺の目を真っ直ぐに見つめていた。



両手をスッとルナの細い首にかけた。



ルナの首も自分の手も冷たい。



少し力を込めると、ルナは目を瞑った。



今のルナは正気ではないはずなのに、これから殺される事に抵抗を感じていないようだ。



何気なく身を任せてみているだけなのか、それとも自分が以前に言った言葉を無意識に思い出しているのか。



ルナの目を瞑った顔を見て、ふと、ルナはセックスをしている時もこんな顔をするのかもしれないと思った。
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