RED×HEAVEN
女は先程のモノをコートに仕舞い、別のモノを取り出した。



刃渡り15センチ。



あぁ、ナイフ。



そう認識したと同時に、背中に違和感を感じた。



1テンポ遅れてから激痛が走った。



痛みというよりも、想像出来ないくらいの熱。



熱い。



肺に穴が開いたのだろうか。



肺から空気が漏れているのか、呼吸をしようとしてもひゅうひゅうと音がするだけで、上手く息を吐き出せないし吸い込めない。



俺は、あとどのくらいで死ねるのだろうか。



苦しい…



痛い…



熱い…。
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