RED×HEAVEN
「マユさんが俺を好きだって?!違うだろ!そんな事あり得ない!」


「リュウさぁ、ダメだよ。鈍すぎてイライラしてきた」



エマが怒り出した。



ダメだ。



いくら閻魔の言う事でもそれだけは信じられない。



「いや、でも」


「でも、じゃない!好きじゃなかったらリュウが死んだ原因を探ったりしないでしょ!テツを拉致しようなんて思わないでしょ!」



エマの怒りは増幅しているようだ。



俺はなんでこんなに怒られているんだろうか。



「あ!」



今度はエンが叫んだ。



次は何なんだ。



「ケンカしてる場合じゃないよ!車見て!」



エンの焦った様子を感じ、すぐにワンボックスカーに視点を合わせた。



車のドアは閉まり、ゆっくりと動き出しているではないか。
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