RED×HEAVEN
「地獄にいけないなら、閻魔の仕事でたくさん苦しむよ」



そう言い、今度は俺が2人を抱き締めた。



とても不思議な感覚だった。



「神様を怒らせないようにね。あの人、ホント短気だから」



エマが顔を上げ、うっすらと涙を浮かべながら優しく言った。



その表情を見て、コイツらにはもう二度と会えない事を悟った。



いつか天国に行っても、会えないのかもしれない。



「じゃぁ、元気でね」



2人は笑顔で手を振り、俺も振り返そうとした瞬間に白い光に包まれた。
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