RED×HEAVEN
10
周りを包んでいた光が消えると、自然と瞑っていた目が開いた。



真っ先に目に入ってきたのは、若い女。



白いタンクトップ、白いショートパンツ、白いビーチサンダル。



髪は銀色、肌も恐ろしく白い。



「よう」



女は開口一番にそう言った。



長い腕と長い足を組み、真っ白のソファに座っている。



驚くべき偉そうな態度。



「あんた、誰だ」



俺がそう言うと、女の眉がピクリと動いた。



「お前、口の利き方に気をつけろよ」



ゾクリとした。



その一言に、俺は声が出なくなるほどの威圧感を覚えた。
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