RED×HEAVEN
「閻魔の仕事をするんだろう?どれくらい?」



俺は構わずにタメ口を利いた。



「口の利き方には気をつけろと言ったはずだがな」



神様はにこやかにそう言った。



神様がそうするとわかっていたから、あえて正さなかった。



「閻魔業はこれから10年間やってもらう。その間、休みは無しだ」


「俺の罪は無休の10年くらいで償い切れるのか?」



神様は一度深い呼吸をした。



「甘くみるなよ。閻魔業は辛いぞ」



エンもエマもそう言っていた。



でも、俺にはその辛さがまるでわからない。



自分の元に来る魂を、それぞれの道へ導いてやるだけではないのだろうか…
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