RED×HEAVEN
「まず、お前の容姿を全くの別人のものにする。

もちろん、世の中には存在しない人物の顔に変えるけどな」


「何の為に?」


「これからお前の元に来る魂に、お前が秋元流だとわからないようにするために。

それが、お前がこれから受ける罰だ」



神様が言った言葉の意味がよくわからない。



「よくわからない」



素直にそう言った。



「お前の元に来る魂は、お前が生前や仕事人をしている時に少しでも関わった人間だけだ。

そいつを裁かなければいけない。

天国か地獄か仕事人かを判断する。

甘い判断は許されない。

もし少しでも甘い判断を下せば、お前ではなくその魂がグレイブに送られる事になる。

地獄行きや仕事人とされた場合、その魂はお前を憎むかもしれない。

そうなった時に憎むべき対象が、自分の知り合いの秋元流という人物ではない方がその魂にとって少しは楽だろう。

だから、死者への配慮としてお前の容姿を変えさせてもらう」
< 228 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop