RED×HEAVEN
「お前、誰だ」



画面に向かって密かに問いかける。



「お前こそ誰だ」



画面の男は一瞬ピクリと身体を動かし、そう言った。



どうやら俺の声が聞こえるらしい。



そう言えば、エンとエマもいきなり話しかけてきたっけ。



アイツらは、一体誰だったんだろうか…。



「まぁ、とりあえずこっち来いよ」



自力では辿り着けない事は実体験でわかっていたので、最初から光の道を登場させた。



「その道を辿ってくれば着くから」



俺がそう言うと、男はオロオロしながらも黙って光の道を歩き始めた。
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