RED×HEAVEN
「そうだな。16だな。お前、16が未成年だって知ってた?」



引き続きネチネチと質問を繰り返す兄に嫌気がさしたのか、ルナは俺の目を直視しながら、面と向かって華麗な舌打ちを披露した。



「こらぁ。なんだ、その、ちっていうのは」



このあまりにも緩い説教に、我ながら落胆した。



「あぁもう!!うっとうしいわ!!」



緩すぎる説教は、時に余計な怒りを誘うらしい。



ルナはプリプリと自室に入ってしまった。



またルナを怒らせたと何故か反省する俺。



情けない事この上ない。
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