RED×HEAVEN
「じゃあ、マユさんにはわかんのかよ!」


「わかる訳ねぇだろ。

あたしには200年早いわ。

人の気持ちが理解出来る人間なんてこの世に存在しない。

だからあたしらには口がついてんだよ。

言葉をかわして、出来る限り分かり合う為に。

まぁ、それでも嘘ってもんがある限りは本当にはわからないけどね。

だから、あんたは頑張った方だよ。

ただ見てるだけで理解しようとする人間の方が多い中で、あんたは身体張って相手の立場になろうとしたんだから」



やっぱり、この人はすごい。



張りつめていた糸が切れそうになった。



でも、こんな所で切れてはいけない。
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