RED×HEAVEN
ルナがすでに壊れてしまった事はわかっていたのに。



それでも願わずにはいられない。



神でも仏でも閻魔大王でも、誰でも、何でもいいからコイツを助けてください。



跪いてルナの手を握り締めながら、得体の知れない存在に懇願するしかなかった。



ふとルナの顔を見ると、意識を取り戻していた。



不自然なほどにパッチリと目を開いている。



驚いて声が出せなかった。
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