L・O・V・E
「はい」

「美味しいっ♪」



碧は、ココアを
本当に美味しそうに飲んだ。

その隣で、矢崎先輩も。

あたしの隣で、
聖生先輩が微笑んだ。

美味しそうに
飲んでくれると、
あたしも、嬉しい。



「海ちん、
 紅茶好きだよね~」

「え?まぁ、好きだけど」

「聖生も昔っから
 紅茶大好きなんだよ」

「そうなんですか?」

「歩夢・・・。
 余計なこと言うな」



余計なことじゃ、
ないんだけどなぁ・・・。

あたしにとっては、
大事なことなんだから。



「コーヒーは
 全然飲めないもんな?」

「うるせぇって」



照れてることが
すぐに分かった。

こういう先輩、
なんか、好きだな。



♪~



家の電話が鳴った。



「はい」

『海翔、碧は?』

「えっ・・・」

『いるんだろ!?』



間違いなく、
葵くんだった・・・。
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