君と夏との過ごし方
prologue 終業式
「坂上由佳!」



歩いて教卓に向かう。
一枚の紙が渡されて緊張が走る。



「がんばったな」


先生はにっこり笑った。
ちらりと成績表を見ると一年生の時よりも確実によくなっている。



嬉しい思いでいっぱいのまま、席についた。


「坂上!どうだった?」



愛しい声がする。





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