君と夏との過ごし方
「佐倉、見て!」



佐倉颯斗くん。
私の片思いの相手。


「へえ~。すげえな!」



ニコッと佐倉は笑った。
その笑顔は、夏の日差しと同じくらいキラキラしているように私には見えた。



「佐倉は?」



「お、俺?あ、うん」


佐倉から渡された一枚の紙切れには一年生の時の私と同じくらい悪い成績が記されていた。





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