―コトノハ―【一日一編想いの詩集】
002 浅き夢
ふと目を覚ますと真っ暗で
現実か夢かが分からない。
眠るのが怖くて。
もう二度と
目覚めないかもしれない
眠りに落ちるのが怖くて。
闇の中
救いを求め彷徨う指先に
届くあなたの温もりが
生きているのだと
これが現実なのだと
教えてくれる。
生きてる証拠―あかし―を
ぎゅっと掴んで
私は今日も
浅い眠りの中に落ちていく。
2010.8.13