Rena real 〜中学編〜
『先生、アタシの隣誰になるんですか?』
「高崎の隣は高城だ。」
『え‥‥』
「アイツもあんまり学校来ないけど、来たときは優しくしてやってな」
『‥‥はい』
2年最初の席替えで
隣がヤンキー
すんごい最悪。
席替えが終わってから
休み時間になると
ユリがかけよって来た。
「れなはいーなぁ‥‥」
『最悪だよ』
「だって高城くんだよ?羨ましすぎぃ!」
『ただのヤンキーだよ。まあ、あんまり学校来ないからいいけど』
「来たときは毎回れなの席くるからね!」
『はいはい、勝手にラブラブしててくださーい』
「でも高城くんって怖いから話しかけらんないな」
『ぷっ‥駄目じゃん』
「笑わないでよー!」
ガラッ
教室のドアが開くなり
静まり返る
もちろん、高城だ。
『ほら、高城だよ』
「か、かっこいい‥」
ユリは目がハートで
キラキラ輝いてる。
高城は辺りを見回して
ドアのところから動かない
席替えしたのが
分かったみたいだ。
『ほら‥ユリ、案内してやんなよ』
「やだ、恥ずかしいし‥なんか怖い」
『早く行ってきなよ』
背中を勢いよく押すと
ユリは小走りで
高城のところへ向かった
「あの、高城‥くん」
「‥誰お前」
「アタシ、前川ユリっていうんだけど‥」
「で?」
「‥‥‥あ、あの」
「用無いならどけよ。邪魔なんだけど」
「‥‥っ‥!」
ユリが涙目になってく
ほら、
言わんこっちゃない。
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