Rena real 〜中学編〜
『‥‥』
「‥‥っ‥」
ユリは涙目になりながら
アタシの方を見つめる
正直アタシも
高城が怖かったけど
立ち上がって
ユリの方に向かった。
「‥れな‥‥」
『ユリ、席戻ろ』
高城の前に立つと
心臓がドクドクして
足が少し震えた
ユリは緊張から
安心したのか
泣き出してしまった。
高城はそんなユリを
めんどくさそうに
見つめている
アタシは勇気を振り絞って
高城に話し掛ける。
『‥た、高城』
「あ?今度はなんだよ」
『アンタの席‥アタシの隣だから』
それだけ言って
ユリを席に連れて
行こうとすると
後ろから
高城が着いてくる
『‥‥なんですか?』
「てめーの隣だから着いてくしかねえだろ?アホかテメーは。」
『一番後ろの窓側』
「‥あっそ」
それだけ言うと
高城はドカドカと
席に向かって歩いてった
お礼も言わないし
ほんと嫌な奴
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