運命の赤い糸
さっそく、「プリプリはらかいて公園」に駆け出す。

たったったったっ

はぁ、はぁ・・・

千穂は、ベンチに座っていた。

「会いたかったよぉ・・・」

泣きながら言う千穂を、抱きしめた。

「大丈夫だよ。泣かないで。俺はここにいるから。」

「ふぇ~ん・・・」

子供のようにわんわん泣きわめく千穂。

「そういや、今日は俺たちが付き合って1年目の記念日だ。」

「そうだね。」

千穂を見て思ったんだ。

なんで、俺は愛されるコトばかり望んでいたのか。

望みすぎて苦しくなったんだろう。

そんな自分を反省した。
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