死神少女
第一章
暑い。
今日はとにかく暑い。
私―神山祐乃は屋上でだらけていた。
日課である、「屋上の金網壊し」でもしようと思ってきたのだけれど・・・。
この様子だと動く気にもなれないわ。
今日は諦めることにしようかしら。
私は学校の中の自販機で買ってきた安いアイスを頬張った。
う~ん、半分溶けてるわね。
そこがまた美味しいのだけれど。
「あ~ぁ・・・」
小さく溜め息。
今日こそ、あの穴を大きくして大空に羽ばたく予定だったのに。
アーイキャーンフラーイってね。
なのに、その計画は失敗に終わった。
残念でした、私。