最後のラブレター
だから




隣街の繁華街の外れにある
小さな公園の、青いベンチ。




そこに
クリスマス・イブの夜、
もう一つの封筒を
持って行って
くれないかな?




きっと、彼が来ると
思うから。




これがユキ姉からの
最初で、最後の
わがままです。




私は多分、行く事が
出来ないと思うから。




リオナ、愛してる。




――ユキより
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