最後のラブレター
これがユキ姉が、
あたしに宛てた
封筒の中身。




ユキ姉の遺言。




だからあたしは、
この繁華街に来た。




ユキ姉が働いていた
キャバクラで、あたしは
クリスマス・イブ
という日を迎え待っている。




ユキ姉が
どんな気持ちで、
ここで働いていたのか。




どんな気持ちで、
自分の愛した人と
クリスマス・イブを
過ごそうとしていたのか




少しでも知りたくて。




少しでもユキ姉に
近づきたかった。
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