最後のラブレター
「初めての指名
もっと素直に
喜べよっ!!!
リオナちゃんっ」
『喜んでるよ』
無愛想なあたしに、
店長がいたずらな笑顔を
見せる。
感情を表に
出すのは苦手分野。
――あの頃から
店内の薄暗い照明の中
ボーイの案内で、
客の待つテーブルへと
一歩一歩足を進めた。
もっと素直に
喜べよっ!!!
リオナちゃんっ」
『喜んでるよ』
無愛想なあたしに、
店長がいたずらな笑顔を
見せる。
感情を表に
出すのは苦手分野。
――あの頃から
店内の薄暗い照明の中
ボーイの案内で、
客の待つテーブルへと
一歩一歩足を進めた。