赫に染まる
「で?どうだったの?」
やっとゆっくり話ができるとなると、のぞみは困った顔をしてうつむいた。
「よし!じゃカラオケでも行こッ!ねッ!」
肩下まである栗色の髪が跳ね上がるほど思いきり明るい声でキサラは言う。テンションを上げるには歌ってスッキリするのがイチバン。
するとのぞみは慌ててキサラの両腕を地面近くまで引き下ろした。
「違うのっっ…オッケー、されちゃった、の。」
耳まで真っ赤にしてさらに深くうつむいて話すのぞみは、女の子のキサラからみても可愛かった。
そのせいでキサラの口元はゆるみっぱなし。
「へぇぇぇぇ」
ニヤニヤしながらのぞみの顔を下からのぞき込むキサラ。
「おごらせて。なに食べたい?」
「いいよ〜もぅ」
なんで〜、と立ち上がるキサラの腕をのぞみが不意に捕まえた。
「ていうかさ、付き合って!あのウワサの占い師のところ!」
のぞみが提案したのは最近校内で当たると噂になっている小さなタロット占いのお店だった。
やっとゆっくり話ができるとなると、のぞみは困った顔をしてうつむいた。
「よし!じゃカラオケでも行こッ!ねッ!」
肩下まである栗色の髪が跳ね上がるほど思いきり明るい声でキサラは言う。テンションを上げるには歌ってスッキリするのがイチバン。
するとのぞみは慌ててキサラの両腕を地面近くまで引き下ろした。
「違うのっっ…オッケー、されちゃった、の。」
耳まで真っ赤にしてさらに深くうつむいて話すのぞみは、女の子のキサラからみても可愛かった。
そのせいでキサラの口元はゆるみっぱなし。
「へぇぇぇぇ」
ニヤニヤしながらのぞみの顔を下からのぞき込むキサラ。
「おごらせて。なに食べたい?」
「いいよ〜もぅ」
なんで〜、と立ち上がるキサラの腕をのぞみが不意に捕まえた。
「ていうかさ、付き合って!あのウワサの占い師のところ!」
のぞみが提案したのは最近校内で当たると噂になっている小さなタロット占いのお店だった。