Re:特攻服王子サマに恋してます。
「だぁって嬉しかったから。廉が来てくれたのが」
思わず頬が緩む。
「可愛いこと言ってんなよ」
廉の笑顔は7年前、はじめてしゃべったときから全然変わらない。
「かわらねぇな」
「ん?」
「なんでもねぇよ」
「あれ、なんか廉顔赤くない?」
「バカッ、見てんじゃねぇよ」
「エヘヘ」
「おい、行くぞ」
「ドコに?!」
「家だよ、送ってやっから」
「集まりは?」
「送ってからちゃんと行く。これでも一応総長だかんな」
あたしはたまらなく、この時の廉がたくましく思えて、やっぱり総長だなって実感した。
「後ろ、乗っていいの?」
「おぅ、ちゃんとメット被れよ」
「えー、廉だって被んないじゃん」
「わがまま言うな、お子ちゃまは被んだよ」