恋愛短編集 2
「残業手当てちゃんと出てるんだからいいじゃないか。」
そういう問題じゃないの。
「部長も残業ですか?」
「あぁ。」
と返事をした後に
「誰かさんのせいでな。」
と付け加えた。
もちろんその‘誰かさん’って言うのは私で………。
「ひとりで出来ますから、部長は先に帰ってください。」
「ふーん。
じゃあ絶対完璧にやれよ?
お前が出来なかったら
俺が怒られるんだからな。」
よしっ!
「はいっ!任せてください!」
「あっそ。」
そういって部長は自分の仕事に戻った。