恋愛短編集 2
「ははっ。泣いてるし。」
「ぶ、部長!?何で?」
ドアの入り口に立ってる部長がいた。
私は急いで涙を拭った。
「帰ったんじゃ?」
「仕事あったから戻ってきた。」
「明日の企画の資料ですか?」
「ううん。それはもうとっくに終わってる。」
「えー?他に急ぎの仕事ありましたっけ?」
「お前が心配だったから。」
「えっ?なんですかそれ。
あたし一人でも出来ますよ。
猿でも出来るくらいですから」
「違う。
仕事でも、
心配だったからじゃない。
お前が好きだから
一緒に居たくて
戻って来た。」