夏の微熱
さすがにね‥‥

今日は早く学校に行く
気にもなれなくて。


‥‥ってゆうか、休みたい。


振られちゃって、
隣の席でどんな顔したら
いいの?


『昨日は、どうも』
なんて??
無理でしょ??


始業時間ギリギリに、
教室に入る。


‥‥遠藤くんは、青原くんと
一緒だ。


机に伏せたような状態で、
立ったまま腕を組んでる
青原くんと話してる。


2人に気づかれないよう、
そっと自分の席に着いた。


「おはよ。」


私にすぐ気づいた青原くんが、挨拶してくれる。

ふにゃっとした、緩んだ笑顔。


そのおかげで、
少し緊張がほぐれる。


「おはよ。」


‥‥遠藤くんは、
相変わらず、体も起こさない
まま。


最近何だか、
元気ないというか。

機嫌悪いというか。
何かあったのかな。


だって、告白された事なんて、もう頭にないみたい。
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