夏の微熱
「私!遠藤くんが好きなの!!」


勢いに任せたセリフ。


「そうだったんだ…
なんで?」


私と裏腹な、
淡々としたセリフ。


「なんでって…あの、遠藤くんて…格好いいし///雰囲気が好き…というか…」


しどろもどろになりながら、
どうにか口にする。


「見た目?」


「違うよ!!」


「…じゃ、オレの何を知ってるワケ?」


冷たい視線。


「えっ…」


「オレ、好きな人いるし。」


好きな人‥‥いる、んだ。

頭の中、真っ白になる。


「そっか…何か、
ごめんなさい…」


どうにか、
それだけ言い残して、
教室を出た。
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