木苺の棘
「別れてません」

つい、答える口調が強くなる。

私達・・・別れたの?

分からない・・・

「モカちゃんは
 シイナさんに逢いたいの?」

「はい、逢いたいです」

「彼に、連絡はしたの?」

「それが、携帯に
 出てくれなくて・・・」

元気の無い私に、リラさんは
言ってくれた。

「仕事が終わったら
 ママに、シイナさんの事
 聞いてみるといいわ
 ママなら、きっと
 何か知ってるでしょうから」

「はい」
< 108 / 674 >

この作品をシェア

pagetop