木苺の棘
貴方との偶然の再会が
引き金となって
過去の想いが甦っただけ

ただ、それだけ・・・

漂う、甘い香りに誘われて
私は眠りに付く。

巽の腕に包まれて
眠れなかった日々の分も
いっぱい、いっぱい眠る。

例え、あの夢を見て
目覚めたとしても
貴方の腕の中、私は
もう一度眠りにつける。

私は、今夜の出来事の
全てを忘れる。

あんな偶然が、そう何度
も起こる訳は無い

貴方は、今は時の人

有名人・・・

もう二度と
貴方に逢うことは無い

貴方に逢わなければ

貴方を忘れられる・・・
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