木苺の棘
でも、私はこうしている
だけで幸せだった。

何も話さなくてもいい・・・

こうして、貴方の仕種の
一つ一つをこっそりと
見つめていたい。

目が合えば、貴方は
極上の笑顔をくれる。

ずっと、たまき先輩を
見つめていたい。

周りから見れば、私達
恋人同士に見えるかなぁ。

そんな事を考えて
心が躍る。

「アリス・・・」

「たまき、せん・・・」

重なる声・・・
< 148 / 674 >

この作品をシェア

pagetop