木苺の棘
『レンと一緒で
 
 退屈じゃない?』

私は、八重が憎い・・・

こうして、八重への嫉妬心は
木苺の棘となり、私の足元に
絡みつき、切りつけ、食い込む

涙のように傷口から、赤い血が
溢れ、ズキズキと電流のように
痛みが流れる・・・

棘は、私を捕らえて放さない。

私が苦しみ
もがけばもがくほど
この身を、ズタズタに
切り裂く・・・

そして、二年生になった私は
苦しさから逃げ出したくて
二人との間に距離を取った。

苦しみに耐えられなくなった時
その矛先は、あなたへと向かう
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