木苺の棘
貴方の腕に抱かれて
幸せに暮らしていた・・・

たった、17年の生涯。

私は、悔いても悔いても
悔やみきれない。

もう、この世にはいない
八重に謝る事もできない。

「何、これ、俺宛?
 ファンから・・・?
 
 ・・・アリス」

貴方は事務所の人が
見つめる中、小包を開き
中身を確認する。

私が、貴方宛に
添えた手紙・・・

『Brambly・田巻 漣さま

 その節は、大切な上着を
 雨に濡れ、困っていました
 私共に貸して下さいまして
 ありがとうございました

 これからも
 頑張ってください
 応援しています・・・』
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