木苺の棘

曖昧な心内

ママの話を理解しようと
思えば思う程、私の頭は
混乱していく。

巽が、この世から
いなくなったら

私、どうしよう・・・

涙が、頬を伝う・・・

貴女の瞳から流れる涙が
あまりに綺麗過ぎて

僕は、自分の想いのままに
貴女の唇に触れてしまって
いた。

止まらない・・・涙。

真っ暗な部屋・・・

ほんの少し開けた窓から
部屋の中へと吹き抜ける風に
閉めたはずのカーテンが
揺らめき、開く。

その僅かな隙間から
外の光が漏れると
浮かび上がる女の裸身

華奢な背中

括れた腰元

透けるように白い肌・・・
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