木苺の棘
だけど・・・

貴方に逢えない

貴方と話せない

そんな日常は
私を不安にさせる。

不安な想いは、消えない。

「モカちゃん、大丈夫
 夜は眠れてる?」

「リラさん
 
 夜は・・・
 眠れなくて」

「そうだよね、モカちゃん
 タツミさんの事
 心配だね?」

私の元へと近づいてくる
ヒールの音・・・止まる。

「心配なら
 いらないわよ
 
 タツミなら、大丈夫」

「ツユカさん・・・」
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