木苺の棘
「タツミは
 女に心配されるような
 そんな柔な男じゃない」
 
露歌さんの微笑みに
私は、ほっと安心する。

そうだよね・・・

巽は、言ってくれたもの

『今の仕事が
 片付いたら
 一緒になろう』

『必ず、お前に逢いに行く
 だから泣かずに待ってろ』

私は、貴方が逢いに来て
くれる日を待っている。

貴方は、私を探す・・・

そして、私を見つけた。

「アリス、お前

 何やってんの?

 夢は、どうした?」

同伴のお客様と食事を取り
御礼を言って、お店を出る
私の腕に、貴方が触れた。
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