木苺の棘
『ごめんな、アリス』
今、確かに聞こえた
巽の声・・・
私は驚き、携帯電話を
床に落としてしまう。
私は足元・・・爪先
その一点を、じっと見つめ
両手で耳を塞いだ。
『ごめんな・・・』
「やめて
何も聞きたくない
聞きたくないよ・・・」
これは、全て、嘘・・・
これは、全て、夢・・・
巽と私が、育んだ愛は
この手を放れ
脆く、儚く
消えた・・・
愛した男は、私の前から
いなくなる。
今、確かに聞こえた
巽の声・・・
私は驚き、携帯電話を
床に落としてしまう。
私は足元・・・爪先
その一点を、じっと見つめ
両手で耳を塞いだ。
『ごめんな・・・』
「やめて
何も聞きたくない
聞きたくないよ・・・」
これは、全て、嘘・・・
これは、全て、夢・・・
巽と私が、育んだ愛は
この手を放れ
脆く、儚く
消えた・・・
愛した男は、私の前から
いなくなる。