木苺の棘
病室の外・・・

仲間の死に、直面し
男泣きをする、男達。

深い悲しみに
男も女も無い・・・

誰もが涙を堪えきれず
泣き声を漏らす。

本当の悲しみ、それは
人の心を傷つけ、蝕む
だけでは無く

人を狂わせ、惑わせる

リラさんに支えられて
私は今

涙も流さずに
他人事のように

病院のベッドで
永遠の眠りについた
巽の姿を見つめる・・・

何が・・・どうしたの?

何が・・・合ったの?

分からない

ワカラナイ
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