木苺の棘
部屋に戻った私は
一人きり・・・

後悔の想いに
押し潰されそうになる。

苦しい

苦しくて

死んでしまいそう・・・

『いっそ
 死ねば楽になれるのに?』

私は、裸足のまま
ベランダに立ち、手すりに
手を掛ける。

そして、遥か彼方
ずっと、遠くを見つめる。

そこに、愛しい人がいる・・

『ワタシ

 今すぐ
 
 楽になりたい』

八重・・・

貴女に一つだけ聞いていい?
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